特性表熱伝導率ランキング

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熱伝導率ランキング

熱伝導率とは

材料が熱を伝える能力を示します。高い熱伝導率は、材料が効率よく熱を伝えることができるため、冷却や加熱用途に適しています。

熱伝導率ランキング表

順位	材質名	熱伝導率（W/m･k）	特徴
1	銅：Cu	398	優れた電気伝導性と熱伝導性を持つ。電線や配管などに活用されている。
2	熱分解黒鉛：PG	376 （a軸）（200℃）	高い熱伝導率と電気伝導率が特徴。電子機器の熱管理部材などに使われる。
3	炭化ケイ素：SiC	270	耐熱性、耐摩耗性に優れ、高硬度のセラミック。半導体プロセスの部材や耐摩耗部品に使用される。
4	アルミニウム：Al	237	軽量で錆びにくい金属。航空機の構造材料や飲料缶などに利用される。
5	タングステン：W	174	高密度、高融点の金属で、耐熱性が非常に高い。電球のフィラメントやX線管の陰極に利用。
6	モリブデン：Mo	142	高強度、高融点の金属。電子機器、航空宇宙、熱交換器に用いられる。
7	ベリリウム銅：BeCu	85 ～ 99	高強度、非磁性、良好な電気伝導性。非火花工具やスプリングに利用される。
8	熱分解窒化ホウ素：PBN	82 （a軸）（200℃）	熱安定性と化学安定性に優れる。半導体製造装置の部材などに活用。
9	鉄：Fe	70 ～ 81	地球上に多く存在する金属で、磁性を持つ。建築材料や自動車の部品など非常に幅広く使われている。
10	純ニッケル：Ni	73	優れた耐腐食性と加工性を持つ。食品加工、化学工業、電池の製造に利用。
11	タンタル：Ta	58	非常に高い耐腐食性を持つ金属。電子機器のキャパシタや医療用インプラントに使用される。
12	ニオブ：Nb	54	優れた超伝導特性を持ち、耐腐食性が高い。粒子加速器やMRIの磁石に使用される。
13	窒化ケイ素：SiN	25 ～ 54	高硬度、耐熱性、耐衝撃性に優れるセラミック。エンジン部品や耐摩耗部品に利用される。
14	窒化ホウ素：BN	40	潤滑性と高温での安定性が特長のセラミック。電気絶縁体や熱伝導部材に採用される。
15	アルミナ：Al₂O₃	33	高硬度、高耐熱性のセラミック。絶縁体や耐摩耗部品、人工骨にも使用される。
16	コバール：Ni-Fe-Co	17	熱膨張係数が低いニッケル合金。精密機器の部品やガラスとのシールに用いられる。
17	SUS304：18Cr-8Ni	17	耐腐食性と加工性に優れたステンレス鋼。食品加工機器や建築材料に広く使用される。
18	インコネル600：Ni-Cr-Fe	15	高温強度と耐酸化性が高いニッケル合金。炉のライニングや航空機エンジンの素材に適している。
19	インバー36：Ni-Fe	13	熱膨張係数が非常に低いニッケル鉄合金。精密機器や測定器の部品に使われる。
20	ハステロイ：Ni-Cr-Mo	10 ～ 13	耐腐食性に優れたニッケル合金。化学工業で酸や塩素を取り扱う器具などに使用される。

※温度範囲の注記がないものはRT（20 ～ 25℃）での数値

※表中の（a軸）とは「水平方向」の意

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